暑い夏が続く中、子供の教室内における冷暖房の設置について、社会的なニュースに取り上げられる場合もあります。人には、適度な環境を求める本能があり、異常な気温では体を害するため、冷暖房の設置は必要でしょう。ただし、ここでの条件は、体を害するほどの異常な気温としての判断基準です。子供の教育に悪いと判断されなければ、子供は常に涼しい環境などを求めてしまいます。教室内に閉じこもりやすくなり、外に対する意識が薄れてしまうのではないでしょうか。この薄れは、社会に対する関心も触れる可能性もあり、社会に適応出来ない成長した大人を増やす可能性もあるはずです。私の時代は、図書館と多目的室のみに冷房が設置していました。暖房においては、石油ストーブで教室を温めていたのです。夏の図書館にいる間は、この状態がずっと続けば良いと思っていた場合もありました。図書館から出なければならない時は、火の中に飛び込む様な思いです。その思いは、多少勇気を必要とする内容でもあり、子供ながら勇気を養っていたと考えます。子供の教室内に冷暖房を設置する場合は、プラスの面ばかりでは無く、マイナス面にも意識を向けなければならないはずです。